こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
何日もお通じがない…便は出るけどスッキリしない…
そんな経験をされたことはありませんか?
一説には日本人の15%は便秘だと言われています。
今回はそんな便秘について東洋医学ではどう考えているのかみていきたいと思います!
便が大腸内に停滞し排便回数や排便量が減少した状態、または直腸内の便をスムーズに排出できない状態のことを言います。
東洋医学では大便秘結と呼ばれ臓腑では大腸と関連が深くあります。
便秘の病態でよくみられるのは次の4つになります。
①実熱(熱秘)
②気滞(気秘)
③気虚、血虚(虚秘)
④陽虚(冷秘)
熱で胃腸の津液(水分)が損傷し乾燥するため便秘が発症する。
⬜︎辛いものの食べすぎ など
⬜︎乾燥便
⬜︎尿は濃黄色で量が少なくなる
⬜︎口渇や口臭
⬜︎顔が赤くなる など
※辛いものの食べすぎ注意!
気のめぐりの失調やメンタルの失調で、胃や大腸の気の動きが悪くなり便秘が発症する。
⬜︎長時間同じ姿勢で動かない
⬜︎ストレス など
⬜︎便は硬く乾燥している
⬜︎出てもスッキリしない
⬜︎ゲップが出やすくお腹が張る
※デスクワークが長い人は気をつけて!
気虚は胃腸が弱り、便を出す力が低下して便秘が発症する。
血虚は胃腸を栄養し、潤す血が不足することで便秘が発症する。
⬜︎胃腸が弱い
⬜︎病気などで体力を消耗
⬜︎出産などで血を消耗 など
⬜︎気虚では便ははじめは硬く後に緩い便になることが多い
⬜︎排便力が弱く力を込めてもスムーズに排便できない
⬜︎疲労や倦怠感、息切れ
⬜︎血虚では便は硬くコロコロした便になる
⬜︎めまい など
※同じ虚秘でも気虚か血虚かで症状が違う。
気の身体を温める作用が失調し、大腸の機能が低下することで便秘が発症する。
⬜︎お腹を冷やす
⬜︎生ものや冷たいものの摂りすぎ など
⬜︎便は出づらいですが便自体は緩い
⬜︎お腹や手足の冷え など
※身体が冷えやすい女性や高齢者に多い。
便秘全般に使うツボ(基本穴)と病態別のツボを紹介します。
便秘なので便を出すことが基本施術になります。
天枢+上巨虚の組み合わせが大腸を通し通便させるツボと言われています。
基本施術のツボに病態ごとのツボを合わせていきます。
熱が原因になるので内庭、曲池など清熱に働くツボを合わせます。
気が滞っているので太衝、内関、肝兪など気をめぐらすツボを使います。
気虚の場合は気を補うため足三里や陰陵泉、血虚の場合は血を補うため三陰交や太渓などのツボを合わせます。
冷え症状を改善するため関元や腎兪などのツボを使います。
お灸などで温めると効果が高まります。
※使うツボはあくまで一例であり患者さんそれぞれの状態やお話を聞いた内容によって変えていきます。
便秘のセルフケアを3つ紹介します。
飲食の乱れがあると胃腸に負担がかかり便秘になりやすくなります。
また辛いものの偏食は熱が溜まりやすくなるので気をつけましょう。
気が滞ると便秘になるため軽い運動を行うと良いでしょう。
ストレス発散にもなり一石二鳥です!
胃腸は陽気(温かさ)があることで正常に機能します。
カイロなどでお腹を温めてあげると良いでしょう。
いかがだったでしょうか?
便秘は身体に不要なものが体内に留まっている状態です。
放っていくと悪影響が全身に広まっていきます。
ひどくなる前にぜひ鍼灸施術をお試しください。
りゅうしん堂 大西
参考:教科書検討小委員会著『新版 東洋医学臨床論』南江堂、2022年
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