鍼灸でみる【発熱】②

2026年07月13日 18:00
カテゴリ: 東洋医学症状
鍼灸でみる【発熱】②

こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王の鍼灸マッサージ院りゅうしん堂の大西です。

発熱は外部環境の影響だけでなく、ストレスや暴飲暴食など身体の内部の原因で起こることもあります。
前回のブログでは外部環境によって起こる発熱のタイプをご紹介しました。
今回は身体の内部の原因で起こる発熱のタイプをご紹介したいと思います。

実熱と虚熱

熱の出方には実熱(じつねつ)と虚熱(きょねつ)の2つがあります。
東洋医学では身体を温める力(陽)と潤す力(陰)がバランスをとっていることで正常な状態を維持していると考えています。

・実熱:陽が強くなり熱が出ている状態、熱は強く高くなりやすい。
・虚熱:陰が減少することにより相対的に熱が出ている状態、熱は微熱だったり夕方や夜に出やすい。

発熱の4タイプ

身体の内部の原因で起こる発熱には主に4タイプがあります。

①肝火上炎タイプ

ストレスなどにより滞った気が熱化、熱が上に昇り頭や顔に熱症状が現れるストレスタイプ。

特徴
✅発熱
✅頭痛
✅めまい
✅イライラ

②大腸湿熱タイプ

甘いものや脂っこいものの偏食、多量の飲酒で発生した湿が熱化、それが大腸に影響し起こる消化器タイプ。

特徴
✅発熱
✅強い腹痛があるが便がスッキリでない(裏急後重)
✅肛門の灼熱感
✅のどが渇く

③膀胱湿熱タイプ

食事の乱れなど不摂生により生じた湿熱が膀胱に溜まり発熱する膀胱炎タイプ。

特徴
✅頻尿
✅尿意切迫
✅排尿痛
✅残尿感がある

④陰虚タイプ

睡眠不足や過労などによって身体を潤す力(陰液)が低下、相対的に熱が強くなる潤い不足タイプ。

特徴
✅夕方から夜に熱が上がりやすい
✅手足がほてる
✅寝汗が出る
✅不眠になりやすい

セルフケア

おすすめのセルフケアを3つご紹介します。

①軽く運動をする

軽く身体を動かすことで昇った気や熱を下すことができます。
散歩など軽い運動でストレスを発散させましょう。

②偏食しない、飲みすぎない

偏食や大量の飲酒は大腸や膀胱に熱を溜めてしまう可能性があります。
甘いものや脂っこいものの食べ過ぎや飲み過ぎには気をつけましょう。

③睡眠時間を確保する

睡眠不足は陰液を減少させます。悪化するとさらに睡眠障害が起こる悪循環になります。
悪化する前にしっかりと睡眠時間を確保しましょう。

おすすめのツボ4選

それぞれのタイプにおすすめのツボをご紹介します。

①風池

首の後ろで髪の生え際あたり、左右のくぼみにあるツボ。
ストレスなどで昇った気や熱を降ろします。

②上巨虚

すねの外側で、ひざから指4本分下にある足三里のツボよりさらに指4本分下にあるツボ。
大腸のツボであり、腸の動きを整えると言われています。

③中極

おへその真下、指5本分ほど下にあるツボ。
膀胱など泌尿器と関わりが深いツボになります。

④三陰交

足の内くるぶしから指4本分上、すねの骨の内側のきわにあるツボ。
血に関係するツボであり、潤す力を高めます。

⚠️こんな発熱はすぐに受診を

38.5℃以上の高熱が続く、3日以上熱が下がらない。
激しい頭痛・首の硬直・意識の混濁・呼吸困難・ 全身の発疹・強い腹痛・嘔吐を伴う発熱がある。
または、乳幼児、高齢者、免疫が低下している方で発熱がある場合は重篤な疾患が隠れている可能性があるため早めの医療機関受診をおすすめしています。

りゅうしん堂 大西

参考:教科書検討小委員会著『新版 東洋医学臨床論』南江堂、2022年

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