鍼灸でみる【発熱】①

2026年07月06日 17:53
カテゴリ: 東洋医学症状
鍼灸でみる【発熱】①

こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王の鍼灸マッサージ院りゅうしん堂の大西です。

熱が出たときは解熱剤を飲むという方も多いのではないでしょうか?
しかしその発熱は、ただのつらい症状ではなく、 体が外敵(邪気)と戦っているサインかもしれません。

熱は出方や部位、伴う症状によってタイプが異なり、対処法も変わってきます。
今回は東洋医学の視点から、 発熱のタイプをご紹介していきます。

発熱とは正気と邪気の戦い

発熱には大きく分けると、冷えや暑さなど外部環境によって起こる発熱と、ストレスや暴飲暴食など身体の内部の原因で起こる2つがあります。
ここでは外部環境よる発熱について見ていきます。

東洋医学では健康を守るエネルギーを正気(せいき)と呼び、病気の原因(ウイルス、寒さ、暑さなど)を邪気(じゃき)と呼びます。
熱が出るのは正気がしっかりしていて、邪気を追い出そうとする力が強い証拠でもあります。
正気と邪気の戦いが強いほど発熱も強くなります。
逆に高齢者などで正気が少ないと邪気を追い出す気からも弱くなり、熱はあまり出でず症状がなかなか治らないということも起こります。

発熱の3タイプ

外部環境による発熱には主に3タイプがあります。

①風寒表証タイプ

風邪と寒邪が身体に侵入することで起こる悪寒タイプのカゼ。

特徴
✅悪寒が強い
✅熱はそれほど高くない
✅汗が出にくい
✅節々が痛い

②風熱表証タイプ

風邪と熱邪が身体に侵入することで起こる高熱タイプのカゼ。

特徴
✅悪寒は軽め
✅熱が高くなる
✅汗が出る
✅のどが痛い

③暑湿タイプ

暑邪と湿邪が身体に侵入することで起こる熱中症タイプ。

特徴
✅身体の内側は暑いが皮ふ表面は熱くない
✅頭が重い
✅突然昏倒することもある
✅のどが渇く

タイプ別セルフケア

それぞれのタイプ別のセルフケアをご紹介します。

①風寒表証タイプ

このタイプは悪寒が強く、汗が出ていないのが特徴になります。
生姜や葛根湯などで身体を温め、邪気を追い出しましょう。

②風熱表証タイプ

このタイプは熱が高く、のどの痛みが出やすい特徴があります。
常温〜やや冷たい飲み物をこまめにとってのどを潤しましょう。

③暑湿タイプ

いわゆる熱中症がこのタイプになります。
水分だけでなく塩分もこまめに取り、暑さ対策を忘れずに行いましょう。

おすすめのツボ3選

おすすめのツボを3つご紹介します。

①大椎

首を前に傾けたとき最も突出する首の骨(第7頚椎)の下のくぼみにあるツボ。
解熱の要穴といわれ、全身の熱を外に発散させます。

②合谷

手の甲で親指と人差し指の骨が合わさる手前のふくらみの中央にあるツボ。
発汗を促しカゼの治りを早めると考えられています。

③曲池

肘を90度に曲げたときにできる横じわの外端のくぼみにあるツボ。
体内の熱を冷まし、炎症を抑えると言われています。

⚠️こんな発熱はすぐに受診を
38.5℃以上の高熱が続く、3日以上熱が下がらない。
激しい頭痛・首の硬直・意識の混濁・呼吸困難・ 全身の発疹・強い腹痛・嘔吐を伴う発熱がある。
または、乳幼児、高齢者、免疫が低下している方で発熱がある場合は重篤な疾患が隠れている可能性があるため早めの医療機関受診をおすすめしています。

りゅうしん堂 大西

参考:教科書検討小委員会著『新版 東洋医学臨床論』南江堂、2022年

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