【痛みって何?】

2024年02月27日 12:00
カテゴリ: 痛み

こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!

あなたが鍼灸を受けてみようと考えるのはどんな時でしょうか?
「肩がこって痛い…」「腰痛をなんとかしたい…」など“痛み“を取りたいと思った時ではないでしょうか?
実際、りゅうしん堂に来院される方も痛みを訴える方が多くいらっしゃいます。

では、痛みとは何か考えたことはありますか?
意外とないのではと思います、私もそうでした 笑

痛みとは?

一般的に痛みには「警告信号」としての役割があります。
つまり痛みは身体のどこかで異常が起きた時に教えてくれるアラームとして働きます。
痛みがあることで異常を知り、調べ、原因をみつけ、治すことで悪化をそして命の危機を防いでいるのです。

痛みの写真

痛みの定義

国際疼痛学会(IASP)の痛みの定義は
「実際の組織損傷もしくは組織損傷が起こりうる状態に付随する、あるいはそれに似た、感覚かつ情動の不快な体験」(日本疼痛学会訳)
としています。

つまり組織損傷などで痛みを感じるときは、感覚的な痛みと、情動的な痛みがあるということです。

感覚的な痛みとは、実際の組織損傷に応じて生じる痛みで、損傷の大きさに比例して強くなりアラームとして働く痛みになります。

情動的な痛みとは、組織損傷の程度とは関係なく怒りや悲しみ、不安や恐怖など感情や気分で変化する痛みになります。
こちらはアラームとしての働きはほぼなく慢性痛で強く出る傾向にあります。

2つの痛みがあることで組織損傷の程度だけでは痛みの強さは計れず、同じケガでも人によって感じ方が変わったり、同じ人でもその時の状況で痛みの程度が変わったりと痛みとはとても複雑なものなのです。

急性痛と慢性痛

痛みの定義では感覚的な痛みと情動的な痛みの2つに分けましたが臨床的には急性痛と慢性痛の2つに分けることができます。

急性痛とは、ケガや疾患に伴って起こる痛みでアラームとしての働きを持つ痛みのことを言います。
比較的原因が明確であることが多く、そのため治療も原因をみつけそれを取り除くことになります。
※指を切って痛い→絆創膏などで傷口を止める、虫垂炎でお腹が痛い→手術するなど。

慢性痛とは、痛みの原因がなくなっても残存する痛みや原因の治癒自体が困難で持続する痛みなどを含み、一般的に3〜6ヶ月を越えて継続する痛みのことを言います。
アラームとしての働きは少なく、痛みの原因も明確でないことがほとんどです。
また、痛みの影響で手足の冷えや便秘、不眠などの症状が起こり、それがストレスになりさらに痛みが強くなるという痛みの悪循環に陥ることがあります。
そのため治療は原因をみつける前にまずは痛みを止めることが最優先になります。
同時に便秘や不眠を改善することで悪循環を断ち切っていきます。

無痛症と激痛症

世の中には無痛症といって痛みを全く感じない人がいます。
痛みで困っている私たちからするとうらやましいと思いますよね。
しかし、痛みがないということは異常を教えてくれるアラームが働かないということ、擦りむいても火傷をしても骨折をしてもまったく気づくことができない…
実際にちょっとしたケガに気づかずそのままにして感染症を発症、成人になる前に亡くなってしまう人が多いそうです。

逆に激痛症といってちょっとした刺激がきっかけで激痛を感じてしまう人もいます。
1日に何回も焼かれ刺されるような痛みが出るそうです。
ただし、無痛症とは違い激痛症の人の寿命は普通の人と変わらないそうです。

痛みは全く感じずに済むがほぼ確実に早死にする人生か、生涯を通して激しい痛みの発作に襲われながら寿命を全うする人生か。
あなたならどちらを選びますか?
こう考えると普通に痛みを感じられるのは思ったよりも悪くないと思えてきますよね。

今回はそもそも痛みって何?ということについてみてきました。
痛みがあるとやりたいことも出来ないし日々を楽しむことも出来ませんよね。
そんなあなたの力になりたいと思い日々施術を行なっています。
まずは一度お試しください!

りゅうしん堂 大西

参考:伊藤和憲『いちばんやさしい痛みの治療がわかる本』医道の日本社、2017
ディヴィッド・J・リンデン『触れることの科学』河出文庫、2019

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