こんにちは。
京浜東北線「大森駅」から徒歩10分、大田区山王で鍼灸マッサージを行なっております。
山王はりきゅうマッサージ処りゅうしん堂の大西です。
ブログをご覧いただきありがとうございます!
「あなたは肩こりがありますか?」
と聞かれると「はい」と答える人が多いのではないでしょうか?
特にテレワークが多くなった最近はさらに肩こりが増えています。
今回は多くの人が感じる肩こり、東洋医学ではどういう原因で起こると考えられているのか見ていきたいと思います。
肩こりは首や肩上部、肩甲間部のこりや痛みを感じる状態。
頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、胸郭出口症候群などを除外した非特異的な病態の肩腕症候群に含まれます。
つまり診断がつくような病気がなかったのに筋肉の張りやこりを感じている状態ですね。
東洋医学では病理産物などの停滞により経絡の運行が阻害されて起こる、あるいは生理物質の不足で肩を滋養できずに起こるとされています。
つまり余分なものがあり滞っている、または必要なものが足りていないと起こります。
肩こりでよくみられる病態は次の3つになります。
①気滞
②痰湿
③気血両虚
気が滞り、経絡が阻滞することで肩こりが起こった状態。
⬜︎長時間の同一姿勢
⬜︎ストレス など
⬜︎張ったような感覚
⬜︎じっとしていると悪化し動くと軽減する
⬜︎イライラ など
※仕事で長時間パソコンに向かい、さらにストレスを感じて肩がこるという人も多いのではないでしょうか?
痰湿(余剰な水分)が溜まり、経絡が阻滞することで肩こりが起こった状態。
⬜︎食事の乱れ など
⬜︎重だるい感覚
⬜︎むくみ
⬜︎食欲不振 など
※常に重さがある肩こりの人は痰湿を疑った方がいいかも!?
気血が消耗し、肩が滋養できず肩こりが起こった状態。
⬜︎過労
⬜︎久病 など
⬜︎隠痛(シクシクした痛み)
⬜︎疲れると悪化する
⬜︎慢性になりやすい など
※疲れすぎで出てくる肩こり、痛みはないけどなかなか治らない場合は気血両虚かもしれません。
肩こり全般に使うツボ(基本穴)と病態別のツボを紹介します。
気滞や痰湿などで経絡が阻滞することで起こるか、気血の不足で肩を滋養できずに起こります。
そのため基本施術は肩周りや肩に関係する経絡上に鍼灸をすることで、余分な物質を流す、または必要な物質を肩に届けることになります。
肩周りのツボ:肩井、肩中兪、天宗など。
肩に関係する経絡のツボ:合谷、手三里など。
上記のツボにそれぞれの病態に関連するツボを合わせていきます。
気をめぐらせるため太衝、風池などを合わせます。
余分な水分を除くため豊隆、陰陵泉などを加えます。
気と血を補うため足三里、三陰交などを足します。
※使うツボはあくまで一例であり患者さんそれぞれの状態やお話を聞いた内容によって変えていきます。
肩こりのセルフケアを3つ紹介します。
肩こりは鍼灸施術を受けるとラクになりますが原因がなくならないとまた再発します。
仕事をしている時の姿勢や使っている机や椅子の高さがあっていないなど作業環境を見直すことで再発しづらくなります。
肩こりは病理産物が滞ったり、ストレスで起こることが多くあります。
定期的に運動したり瞑想を行うことで病理産物やストレスを溜めないことが予防になります。
痰湿も気血両虚も胃腸の不調で起こりやすくなります。
暴飲暴食で痰湿を溜めたり、偏食で栄養が偏り気血不足が起きないように気をつけましょう。
いかがだったでしょか?
肩こりは慢性になりやすくマッサージを受けるとその時はラクだけどまた戻ってしまうという話をよく聞きます。
しっかり原因を見つけ継続して鍼灸施術をしていくことで、こりづらい状態を維持できている方もいます。
肩こりは今回ご紹介した原因以外で起こるものもあります、まずは一度お試しください😊
りゅうしん堂 大西
参考:教科書検討小委員会著『新版 東洋医学臨床論』南江堂、2022年
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